1995年5月、川崎から大きなフェリー「マリンエキスプレス(11,581トン)」に乗り込んだ。まるでホテル
のような豪華なフェリーである。船酔いは苦手だが、大きな船での旅はいいものだと思った。スロートラベ
ル?にはきっと船旅がいいと思う。晴れ空の甲板、心地よい海風を受けながらインスタントのカップスパゲ
ッティを食べたりしながら22時間の船旅を終えると宮崎県日向港に到着する。待ち合わせた九州の友人と
共に、鹿児島まで南下し旨い豚骨ラーメンを食べた。夜の波止場で尾崎豊の歌をギターを弾きながら気持ち
よく熱唱していた青年の歌が心地よかった。鹿児島港で車中泊して翌朝、屋久島フェリーにて宮之浦港に入
港する。南の島らしいガジュマル等の植物を見物しながら島の北部に位置する矢筈キャンプ場にテントを構
えた。翌日は旅の目的である縄文杉を訪れた。白谷雲水峡より往路5時間30分、復路4時間30分の行程と
なった。一月に35日雨が降るといわれるだけあって、バケツをひっくり返したような大雨が途中から降り
出す、すごい行程となった。現在は使われていないトロッコのレール跡を辿りながら、屋久鹿に出会った
り、ウイルソン株を見学したり、土砂降りに悩まされながらも無事に縄文杉に出会うことができた。太古の
息吹を感じることができ感動した。翌日は、島の西側に位置する青少年旅行村にてキャンプする。南の島だ
からと寒さの心配はしていなかったが、夜は大変寒く、持参した雨具などで防寒対策を試みたが北国育ちで
寒さに強い自分でさえも大変寒かった。朝、日が昇ると日差しが強く大変熱くなり屋久島の5月は寒暖の差
が激しい場所だと思った。旅にはかかせなくなっていた温泉にも入浴できた。島の南側に位置する海岸の露
天風呂である平内海中温泉、尾之間温泉にて縄文杉行程ですっかり疲労した体を労ることができた。幅が
400mある巨大な一枚岩を展望できる千尋滝を訪れて、満喫できた屋久島を後にした。九州では、宮崎県の
見事な鬼の洗濯岩と青島を見物して、九州の友人と別れてマリンエキスプレスにて帰路についた。今回の旅
では縄文杉の行程ですっかりカメラが雨にあたり、後半の写真はスモッグがかかっていた。海、山を存分に
味わえるのは島ならではである。やっぱり島はいいと思わされた。